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動脈硬化(足⇒心・脳) [薬の知識]

血栓塞栓系の病態とお薬についてのマメ知識☆



☆動脈硬化の指標☆

ABI0.9%未満なら動脈硬化
(ABI…足関節上腕血圧比:足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したもの。)

※手よりも高いはずの足の血圧が低い時、足の症状がなくても
抗血小板薬を使う。
動脈硬化が起こっている時、足の症状の有無でイベント発生率は
変わらないから
無症状でも6ヶ月後に足切断する可能性もある

☆動脈硬化トリアージ★

動いていて足がだるくなりしばらくすると歩ける時や、
安静時痛、壊死してきた時に、疑うのは動脈硬化。
内科を薦める。

重症下肢虚血の場合⇒半分が脳・心血管イベントを起こして亡くなる


☆予後の為に3剤同時服用★

抗血小板薬と降圧薬と高脂血症治療薬(スタチン系)の併用が大事。
3剤併用で死亡リスクがさがる。
出血とイベント発生に注意。
出血には血圧管理が最も重要。
(特に塩分に注意。家庭内血圧大事。)
イベント発生には抗血小板薬は3領域(末梢・心・血)に適応取れている
プラビックスなどを使用。全身を見ていくことが重要。



☆血栓塞栓系のお薬について★(Drの指示に従う。自己判断NG。)

アスピリン(バイアスピリン)は
3か月目から出血傾向が上がる
急性期に使いやすい薬
作用機序が早い・値段安い
1,000例に1例消化器症状が出る
胃薬併用を
血圧あがると出血リスクが他のお薬に比べてかなり上がる

※バイアスピリンは出血傾向リスクから
昔はよくつかわれていたが、
今はあまり使われなくなっている流れ。
プラビックス・プレタールの5倍出血リスクがある


シロスタゾール(プレタール)は
心不全には禁忌
血圧によって出血傾向が上がらない
1日2回なので、若干コンプライアンスに
不安が残る。
動悸・頭痛がよく起こる
脈が10-20ぐらい上がる
継続率が悪い


プラビックスは
心臓、脳、末梢の場所で抗血小板作用の適応を持つ薬。
1日1回とコンプライアンスの問題を解決する。
特に心筋梗塞のリスクを下げる
アテノローム血栓に重要なお薬
キレが良い。手術時は出血が止まりにくいこともある。
プラビックスは年齢、体重で用量を決めている


以上☆



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メモ



末梢動脈疾患(冠動脈、頭蓋内血管以外の動脈の疾患)
↓その中の
PAD(下肢動脈疾患)

下肢末梢動脈疾患(重症下肢虚血・インスリン腫瘍)
動脈硬化⇒アテロ―ム血栓など⇒心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳出血)
リスク管理が重要、血行再建手術(バイパス・カテーテル)もあり


※要因…糖尿病・喫煙・透析・年齢(65歳以上)
特に糖尿病が重要、血圧管理も大事。


脳梗塞の種類
①ラクナ梗塞⇒細い血管が詰まる、糖尿病がリスク高い
②アテロ―ム塞栓⇒主幹血栓が詰まる
③心原性血栓

脳梗塞は出血との戦い
単剤ならシロスタゾール・クロピトグレルのどっちか


ラクナ梗塞(5人に1人が出血する)⇒血圧コントロールが大事
⇒血圧130未満を目標に


ステント血栓⇒非常に怖い⇒なので、3剤併用
(バイアス+シロスタ+クロピトグレル)作用機序違うもの
さらに手術ではヘパリンもONするらしい。


下肢バイパス手術をした場所は8週間で手術部位の内膜が落ち着く。
そのタイミング、もしくはバイアスピリンの出血傾向が上がる3ヶ月
を目安にして、コンプラビンをプラビックスのみに切り替える。


退院時に
出血を起こさない管理として血圧管理が一番大事

心血管イベント5年死亡率10~15%
再発。再入院する人が多い。

実感がないからお薬を飲まなくても良いと考える人がいる。




退院時には抗血小板薬と降圧薬と抗脂血症のお薬が出る。
この3点セットが予後にとても重要。




ノアック(NOAC)とは非ビタミンK阻害経口抗凝固薬の略



ドクターが何に気を付けて治療をしているか把握する。 その助けとなる役割、説明。 各病院が連係していたい。 でもドクターによっても考え方が違うから 同じ病院でさえ先発後発への変更から、出すお薬から違う だから、ガイドラインを読む。





同じ系統のお薬の切り替えの目安や 手術前にお薬を止めるかどうか。





参考文献⇒①http://www.jsts.gr.jp/main08a.html(日本脳卒中学会より)

http://medical-checkup.info/article/56962632.html(そこそこまとまっているが、情報元の信頼性が不明。)





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